1/11 晴れ
朝おきたら腕だけでなく 足にも腫れ物ができてやがった
腫れ物かいたら体の肉が くさりおちやがた
いったい おれの体 どうなて
1/12 晴れ
昨日の日記を読み返して驚いた。
1日悪夢にうなされていたのだろうか?まったく記憶がない。
なんとなく、自分が腐乱した死体になって
街を徘徊するような夢を見たような気もするがよく思い出せない…。
おそらく悪い菌でも体に入ったのだろう。
一人旅の恐ろしさを味わった気がする。
風も昨日のうちに止んだようだ。
結局二日間ほとんど外に出なかったせいか、体がうずうずしすぐに外に出た。
予想通り、祠には歩き出して1時間ほどで着いた。
祠に住む老人から「旅の泉」の話を聞く。
どうやらその泉に飛び込むと、遠く離れた地へ瞬時に移動出来るらしい。
礼を言い祠を出る。
「いざないの洞窟」へと向かう。
老人に教わった通り、東へ進んでから北上。
日が差し込まない深い谷をしばらく進むと、池が見えてきた。
聞いた通り、ほとりに洞窟の入り口が見える。
少し早いが今日はここで夜を明かす。
1/13 晴れ
森の中な上に池のほとり。明け方はやたら冷える。
朝もやのせいもあり、洞窟が神秘的に見える。
池の水を汲み、焚き火を起こして湯を沸かす。
滋養の木の実と温かい湯で一息つき、荷物をまとめ洞窟へ。
中は思った以上に広い。そして、またしても老人が。
時々ここを通る商人達に道案内をしているらしい。
近頃徐々に魔物が強さを増しているらしく、
この先の道順を教わり、礼を言って別れる。
階段を降りると、似たような通路が連続している。そしてさらに一段階ぐっと冷える。
迷わぬよう老人に教えられた順に進んでいく。
この寒さだ。床にところどころ開いた穴から落ちたら捻挫では済むまい。
寒さのせいか大アリクイやフロッガーなども動きがにぶい。
何度か角を曲がり、降りの階段を見つける。
降りた先はすぐに通路が三つ又になっているが、これは老人に教わらずとも誰でも判るだろう。
右の通路に妖しげな青い光が満ちている。
期待に胸を膨らませ先を急ぐと、見つけた。
…初めて見る旅の泉の美しさにしばし目を奪われる。
七色に光っているが、虹と言うよりは貝殻の裏のそれに近く、複雑に混ざり合っている。
直径は7〜8mか。大きめの馬車でも飛び込める大きさだ。
おそるおそる足をつけて見ると、不思議な温かさがあり、
そう思った瞬間周囲が光輝き、体が浮き上がるような感じを覚えた。
そして、目を開けると見知らぬ薄暗い廃屋の中にいた。
廃屋を出ると波の音が近くで聞こえ、目の前には巨大な城がそびえ立っていた。
城下町に宿を見つけたので宿泊。
興奮からか長い日記になった。体はひどく疲れている。
1/14 晴れ
にぎやかな音で目が覚める。
ここがロマリアという城の宿屋だということに気付くのに数秒かかる。
朝食を食べ、宿を出るときに、壁に世界地図らしきものを見つける。
どうやらロマリア城は巨大な大陸の一部に属するらしく、アリアハンとはかなり距離が離れているようだ。
そのせいか、1月は雪の多いアリアハンに比べるとここはだいぶ暖かい。
下がり眉の宿屋の主人に地図をもらえないかと頼んだら、快く応じてくれた。
商人や冒険者の中に地図を欲しがる人間が多いらしく、写しをたくさん用意しているらしい。
所変われば人変わる。
ここロマリアの人々はアリアハンの人間よりも陽気なようだ。
喧騒と潮風に包まれていると旅の目的を忘れそうになるが、
ここで売られている武具の充実が現実を思い出させる。
城下町にはモンスター同士を戦わせる闘技場というものがあり、人々を熱中させている。
一度チャレンジしてみたが、惜しくもさそりばちは負けてしまった。
運良くロマリア王に会うことを許される。
「武運を祈る」との言葉と、ロマリアで手に入る最上の武具を一式頂く。
やはりどこか垢抜けた雰囲気を持つ国王だが、
田舎者の自分を馬鹿にした感じはなく、何か込み上げるものがある。
城の周囲を探索。
ロマリア周辺の空と海は青さが違い、どこか開放感を感じる。
城で頂いた武具のお陰でポイズントードやキャタピラーたちとの戦闘もそれほど苦にならない。
E 鉄のやり
E 鎖かたびら
E 青銅の盾
E 皮の帽子
小刀
縫い針
テント
水筒
火打ち石
薬草 ×6
毒消し草 ×2
滋養の木の実 ×21
1月15日
カザーブへ向かう途中でカンダタと言う男と知り合う。
奇抜なファッションセンスの持ち主だった。
村に着いたら早速ビキニパンツと覆面を購入しよう…