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1/26 晴れ 周囲には何もない砂漠で休んでいると、先日別れたはずのハリスがやってきた。 話を聞くと、先立つものがないらしく傭兵として雇って欲しいとのこと。 1日あたり60Gで良いらしい。 旅慣れた仲間がいるのも心強いと思い、 それほど迷うこともなく一緒に旅をすることに決める。 イシスを目指しながらハリスに色々と話を聞くと、彼はノアニール出身らしい。 退屈な田舎暮らしに飽き飽きして、村を飛び出し、 ロマリアで兵士になったのが3年前とのこと。 船にも乗り世界中の街を見てきたらしい。 城中の人間がお高くとまっているエジンベアという島国や、 見るもの全てが異文化のジパングなど、興味深い話をたくさん聞くことが出来た。 やはり他の国から隔てられている島国というのは 変わった文化が育ちやすいのだろうか。 さすがに2人だと旅がスムーズだ。 ようやく砂漠を2/3ほど来ただろうか? 明日中にイシスにたどり着けるといいが。 今日の分の60Gを受け取ったハリスの笑顔が 何か嫌な感じのする笑顔だった。
1/27 快晴 朝目覚めるとすでにハリスは起きていた。 鼻歌を歌いながらサボテンの皮をむいている。 このサボテンというものも始めて見た時は何かと思ったが、 皮を剥いて食べれば水分も多く含んでおり、この暑い砂漠では重宝する。 ハリスに礼を言い、サボテンを食べて腹を落ち着かせる。 出発してまもなく人面蝶の大群に出くわすが、 覚えたてのバギを駆使しあっさりと退治。 このバギという魔法は、空を飛ぶ敵にはより効果的らしい。 ハリスにさっき歌っていた異国の音楽を教えてもらう。 達者な口笛と、少し生意気そうな口調は田舎育ちをまったく感じさせない。 疲れるほどに唇をひねってみるが、とてもハリスのようには口笛を吹けない。 不恰好な自分の口笛を聴いてハリスが笑い転げる。 なんだか楽しくなり釣られて笑ってしまった。 結局、日が暮れる前にイシスには着けなかった。 砂漠の夜は冷え込む。無理をせず今日はここまでとした。
1/28 快晴 地獄のハサミがかさかさと近づく音で目が覚める。 鉄の槍を地獄のハサミの体の下の砂に突き刺し、 低い姿勢からハリスと共に一気に持ち上げるとテコの原理でひっくり返った。 必死にもがくカニをなんなく倒し、豪勢な朝食にすることに。 まずは巨大サボテンの木陰にカニを運ぶ。 火を焚き、巨大な甲羅を外して火にかける。 味噌と身をかき集めて甲羅へ。次にサボテンの皮を剥き、ひとくち大に切って甲羅に入れる。 このサボテンから良い具合に水分が出るのだ。 ハリスが持っていた酒も少々入れ、煮立つまでしばし待つ。 火の側にいるだけで汗が出てくるがこれが逆に良い。 煮立ったところで食べ始めた。熱々でうまい。 適度に運動したあとでいくらでも腹に入っていく。 汁気がなくなり始め、若干焦げた身がまたうまい。 なんだかやたら食事のことばかりを日記に書いているような気もするが、 辛い道中での楽しみと言えば食事ぐらいしかないのである。 この砂漠では特にその傾向が強い。 朝食を済ませ、イシスに向かって歩き始める。 行き倒れた旅人のなれの果てなのだろう。 ミイラ男やマミーなどが時折襲ってくるが、なんとか切り抜けていく。 日が沈んだ頃イシス城の明かりが見える。 しばらく歩き、街へたどり着く。泉が湧いているせいか涼しさの質が違う。 久しぶりの宿で休みを取る。街の散策は明日だ。
1/29 朝起きたらハリスの姿が見えず。 どうしたのだろう、と思いながら下に降りてみると、 広間のテーブルに座ったハリスが宿の主人相手に賭け事で負けた愚痴を言い続けている。 話を聞くと、どうやら昨晩自分が眠りについたあとで 街のカジノへ繰り出し、そこでしこたま負けたらしい。 あげく、ほとんど一睡もしてないとのこと。 性格に若干軽さは感じていたが、賭け事好きだとは思わなかった。 しかしまぁ、自分の金で遊ぶ分には文句は言うまい。 軽く背中を叩いて励ますに留めた。 一緒に街を見て歩こうと誘ったが、 今になって眠気が来たらしく部屋へと上がっていった。 平焼きのパンと粘り気のある緑色のスープで朝食を済ませ、街へ出る。 街は朝から活気があり人で溢れている。 道具屋ではピラミッドという巨大な三角形の建造物の話を聞いた。 何かとんでもない財宝が眠っているとのこと。 素晴らしい武器でもあれば行く価値があるのだが。 大きな武器防具屋で鉄の斧、鉄の鎧、鉄の盾を購入。 ターバンというこの地方特有の帽子も購入した。 イシス城で絶世の美しさを持つ女王との謁見を許される。 言葉や立ち振る舞いの全てに、男の王にはない優しさを感じる。 国の民にとってはまさに砂漠の緑と言える存在なのだろう。 城の北方の窓からは噂のピラミッドが見えた。
1/30 昨日と同じく、目が覚めるとハリスの姿が見えない。 やれやれまたカジノかと思い、身支度を整えようとすると 約1400Gほど入れておいたゴールド袋がなくなっている…。 ゴールド預かり所に2000ゴールド預けてあるので、 今すぐ金に困ると言うことはないがなんともやりきれない。 宿の主人たちに悟られぬよう平静を装って宿を出、カジノへ向かう。 それほど期待していたわけではないがハリスはいなかった。 予想屋に5G渡しハリスのことを聞くと、 昨日の昼から今朝の明け方までカジノに入り浸っていたらしい。 となるとまだイシス内にいる可能性も大きいが、広いイシスを逐一探し回る気にもならない。 気分を変えるために午後は宿でゆっくり読書をした。 イシス特産だというお茶がうまい。 理由はないが明日からピラミッドに向かってみよう。
1/31 晴れ しばらく雨を見ていない気がする。今日も当たり前のように快晴だ。 日差しが強く、影の色もアリアハンより遥かに濃い。 息子は元気でやっているだろうか。 とはいえ奴ももう10歳だ。たくましく育っていることだろう。 握り拳ぐらいの大きさで、中が真っ赤な果物 (すいかというらしい。アリアハンでは見ない)を5個と、 固パンと干し肉を数日分持ち、 さらに大きめの皮の水筒に水をたくさん入れてイシスの街を出る。 街の周囲の木々が作る木陰がありがたい。 もうすぐまたどこを見渡しても砂だらけになるかと思うと少し気が滅入る。 気が滅入るとハリスのことを思い出すが、頭を振りピラミッドを目指す。 装備を整えたせいだろう。 時折襲い掛かってくるモンスターも苦にならない。 アリアハンにいたころには軽んじていた盾も、使い慣れるとこんなに便利なものはない。 敵の攻撃を弾くことはもちろん、攻撃にも使えるし、 この鉄の盾は調理にも使える。 まぁ、衛生面で少々問題があるが、焼くのだから平気だろう…。 砂漠の地平線に真っ赤な夕陽が落ち、砂漠に夜が来る。 砂丘に登ると、遠くにイシスの街の明かりが見える。 カジノの喧騒がすでに遠い昔のようだ。 モンスターに気をつけ、砂に半分体を潜らせて眠ることに。
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