投稿期間 2005/05/23
スレッド 『もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら』
朝、俺は眠気でまだだるい体を無理矢理起こし朝日に目をやった いつもと違う周囲の雰囲気に自分はまだ夢を見ているのではないかと疑った 違う、俺はいままでいつもの自分の部屋とは違うこの場所で寝ていたのだ 一体何が起こったのか不思議に思いその場を見渡そうとするが体が思うように動かない それからどのくらいの時間がたっただろうか… 一ヶ月、二ヶ月…いや、もっとだろうか 分かっている事は、自分はベッドの周囲数歩の所を自分の意思と関係なく動き、夜になるとベッドに入ることと だんだんと時間の感覚が無くなってきている自分がいるということだけだ そして、時間の感覚も無くなり、食べる事も飲む事も必要ではなくただそこに存在するだけの虚ろな日々を過ごしていた そんな時であった、見知らぬ男たちが俺の部屋のタンスを勝手に開け「なんにも入ってねーじゃねーか」と毒づいた後 俺に話しかけてきた、俺は一言この男たちに文句を言おうと口を開いたその時 *「北の山奥には転職をおこなうダーマの神殿があるそうだ。オレもいつかは遊び人…じゃなくてりっぱな賢者に なってみたいものだな。」 その時俺はすべてを理解した、俺はドラクエの世界に紛れ込んでしまった事 そして、俺の役割はバハラタの宿屋にいる町の住人の一人で、主人公たちにダーマの神殿の話を するだけの存在であることを…