てれれれ てっててー♪ 昨日は橋を渡って、無事隣町に着きました。橋を渡ると魔物が強くなるとかいわれてたんですが大したことないですね。 猿蟹面々が様変わりしたくらいです。 ですが袋や変な人形や地面から生えた手(気色悪っ)がときはさすがにびっくりしました。 袋もいけ好かない下品な面をしていました。魔物ってこんなのばっかなんですかね。 それはともかくその袋がなんだか、何語ともとれないのですが、うーん。 なにかことば、みたいなものを独り言みたいにぶつぶつやっていたんですよ。 「ルカニ」そんなことを最後に叫んでいました。 そのとき私は緑ゼリーに乗った小柄な騎士と戦うのに忙しくかまってる暇がなかったのです。 私は身体を鎧で覆っていたので、間接や頭部さえ守っていればほぼ何の傷も受けずに戦うことができました。 そのため騎士の剣が振りかぶられたときは小手で受けていたのです。そのときも小手で受けました。そしたら ブシャァ 「えっ」って。そんな感じでしたね。 小手を破って腕が、筋にそってすっぱりと。最終的に骨で止まったみたいですので半分はいったと思います。 呆然としていますと騎士が銅に向かって斬りかかってきました。 あっと思って身を引いたときには強烈な袈裟切りを食らっていました。 さっきほど深くないものの胸から腹にかけてだらだら血が流れています。 騎士が間合いをとったかと思うと、「ホイミ」独り言の後そういいました。騎士の傷が回復していきます。「バギ」 騎士がそういって剣を空振りしました。身体の回りに空気の重さを感じたと思うと、皮膚を引きつらせるような力が襲いかかりました。 強烈な風が私の周りだけに現れたようです。砂埃をすって風は渦になり、身体のあちこちを切っていきました。 こういう時って、痛くないんですね。冷静でした。自然に身体が動くんです。 騎士との間合いを一気に詰めると、その勢いのまま剣で頭を貫きました。素早くすそれを引き抜きます。 緑の液体がぷしゅーと勢いよくでました。人ではなかったようですね。 ・・そして抜いたそれを袋の顔面に投げつけます。まっすぐ、強く、速く。袋はあっさり破けて動かなくなりました。 その時だけはさすがの私も死ぬかと思いましたよ。幸い薬草がいっぱいあったので助かりましたが・・。ふむ。 ・・いやね、言い訳じゃないんですが、勝てないはずがなかったんですよ?あんな瀕死の状態になってはいけない。袋の体当たり。騎士のなまくら剣。 自分のペースのはずだった。あんな奴らごときに手間取るなんてあってはならないんだ。私だけは特別な人間なのだから。 鎧がおかしくならなかったら、騎士が回復しなかったら、突然の小竜巻が起こらなければ。 町の人の一人が話すに、この世界には呪文と呼ばれるものがあるようです。 袋が動くような世界だから何か人間の関知外の見えない力があっても不思議ではありません。 で、その力は賢くないと使えないそうです。 私に使えないということはどういうことでしょうか。 はっきり言ってもいいんですよ? ええ。たしかに無名大学出身です。それでも××大を目指して一生懸命勉強したんだ。 確かに滑りましたよ?でもね学校では一番の成績もとったんです。親や担任に君なら大丈夫と折り紙付きだったんですよ。 思うにあれは私が賄賂を払わなかったから入れてくれなかったんです。 じゃなければあのいけ好かない○○の野郎が入れるわけないんです。全く世の中腐りきっているのだすtょ。だいたい、こ(ry 酸欠の魚のように口をぱくぱくさせて、目尻やこめかみを痙攣させている男。 彼こそがこの世界の勇者だった。