てれれれ てっててー♪ さまざまな魔物を倒し、はじめの町からずいぶん遠くに来ました。私はもうすぐ暗黒神を倒しにいきます。 そんなとき私の仲間である彼女が倒れてしまいました。体力に異常はないのになぜ?と思ったら、 つ わ り だと村の人に言われました。しかも彼女は「 あ な た の子が産めて嬉しい」らしいことを本当に嬉しそうに言ってくるんです。 私ですか、私なんですか。その綺麗な、真っ直ぐな、きらきらの潤んだ瞳に映ってる「あなた」とやらは とりあえず首を振って相槌を打っていたら、彼女、ますます喜んで、私、どうすればいいかわかりません。 こんな若い人と、こんな知らない世界で、 正直ショックでパニックでストレスでハッピーでコンフューズですよ。 つかそんな覚え有りません。他の男が付いたわけありません。だって彼女はいつも後ろに付いてくるんです。 この世界では男女が宿屋に泊まっただけで子を授かるのですか?あの宿屋の主人はこのことを言ったんですか?どうせなら本当に楽しめばよkっ 周りは私の疑問を幸せモード故に取り合ってくれません。っていうか会話が成立しない世界でした。・・なされるがままにせねばなりません。 いやあ子供か。初めての、・・初めての子供・・・?(だよな。あれは弟だよな、そうだよな)・・・いやなんでもありません。 いや、やはりちょこっと嬉しいですよ~。両親にも見せてやりたいな。 「まあ、かわいい。私に似たのね。」「何言ってんだ。ところで名前はもう考えているんだ名前は、・・」 なんて。きっとそんな会話しちゃったりするんですね。 あれ、なんか親の 親の顔がはっきり浮かんで、なんか、 だめだ、私、泣いてます。なんだ か と ても 懐か しくて。 あはは。情けないですね、すみません。今日はちょっと討伐は休みますよ。 それは想像ではなく実際の出来事、記憶であった。幸せだった、懐かしい記憶の一部。子供が生まれて、みんな喜んで、そして そして今は美しい理想。 決して 忘れられない 幻宝。