「父上、大丈夫ですか、起きてください。」 うおーまものはどこだー。 「暴れないでください、助けにきたんです。父上は暗黒神の配下に石にされたのです。」 そこには精悍な雰囲気の、驚くほど立派な青年がいました。目が恐ろしく澄んでいます。 ?と言う顔をすると、青年が説明をしました。 彼は私の息子だそうです。生まれたばっかりのはずなのに?と言う疑問は私が石になっていたことで片付けられました。 妻が子育てで動けないときに、私は村のそばに突然できた魔物の拠点城を潰しに行ったのですが、そこでやられちゃったみたいです。 そのあと村は襲われて壊滅。妻は行方不明、息子は村の人によって助けられました。 息子の育ての親は魔物にやられ、遺言として私が父親であると言うことを知っていたそうです。それにしても父上って言い方恥ずかしいですね。 聞けば育ての親は私のことを勇者、妻を賢者だと伝えたそうじゃないですか。いやぁ照れるなぁ。 「父上、母上は御無事でしょうか。」 うんうん。ほらほら泣かないで。息子よ。カキピーたべるか?あ、泣きやんだ。黙って食った。 ここは暗黒神の本拠地だとのこと。願ってもありません。さあ倒しましょう。さあいきましょう。 「とうとう行くのですか父上。もう一度いいますがこの先には・・・父上危ない!」 「ザラキーマ。」 ドクンッ ぁがぁっ