巨大都市、ロマリアはそんな言葉がよくにあうのである。
体調もよくなりカラッカラによく晴れている。買い物日和といえるのではないだろうか。
ぼくらの装備品はもう寿命をこえてぼろぼろになっている。
所持金といえば一万ほどあるのだから、贅沢はできないにしても、一通り装備品をそろえるには十分ある。
サイモンはきのう久々に酒を飲んだせいか、まだ酒がぬけてないみたいだった。
男戦士サイモン「おう、ヒーロー、今日は天地がグルグルまわってんなぁ…」
ヒーロー…ぼくのことらしい。
エリーとナナは一日休んで実に晴れやかな表情をしている。
女武闘家エリー「武闘家といえば、つめの武器なのよ? 素手じゃさまようヨロイにまた苦戦するわよ、…もう」
ぼく(男勇者ゆきひろ)「防具を新調するだけでだいぶ変わると思うよ」
女武闘家エリー「そうかしら……、うん、そうね…。次の街はあるわよね、きっと」
女僧侶ナナ「新しいバンテージにかえましょうエリー、ね」
女武闘家エリー「切らしてたかな?あ、もうない…あぶなかった」

そんなこんなで楽しい久々の装備新調も終わり、ぶらぶらと買い物をしていた。
ある占い師がぼくらを呼び止めた。
謎の占い師「運命に逆らいし、選ばれしもの達…」
ぼく(男勇者ゆきひろ)「? どなたですか?」
男戦士サイモン「ふうん、なんかみえるのかい?」
謎の占い師「おまえたちはこの旅の末にかけがいのないものを失うぞ。バラモス…いや…。もっと巨大な悪によって…」
ぼく(男勇者ゆきひろ)「旅をやめろと? そういうんですか」
謎の占い師「…この道具を持っておくがいい、運命をかえられるかもしれん」
ぼく(男勇者ゆきひろ)「これはなんですか?」
謎の占い師「虹のペンダント」
風が吹き荒れるといつのまにか、占い師は消えてしまった。

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