ロマリアの占い師…。虹のペンダント……。 これがなんだというのだろう。 男戦士サイモン「すてちまえよ。そんなもん」 女僧侶ナナ「いえ、不思議な波長の魔法力が凝縮されていますよ…強い力と意志力を感じます」 ぼく(男勇者ゆきひろ)「じゃあ、もっておくよ」 道具ぶくろに入れておくことにした。 ぼく(男勇者ゆきひろ)「ん?」 二人の兵士がぼくらの前に駆け足できた。 女武闘家エリー「なんなの。あんたたちは!?」 ロマリア城の兵士A「あっ、あなたたちが、勇者御一行でありますか!」 ぼく(男勇者ゆきひろ)「…はい、そうですが」 男戦士サイモン「なんなんだい」 ロマリア城の兵士B「わが国王があなたたちにご相談したいことがあるとの事です! とにかく城に来て下さい、お願いします! 緊急をようします!!」 さっさといってしまった。 ぼく(男勇者ゆきひろ)「何でこの国に来てるって知っているんだろう?」 女武闘家エリー「あなたね…、ルイーダの酒場で登録した冒険者カード持ってるでしょう。それは本人の位置と健康状態を世界中に知らしてるのよ」 なんという恐ろしいカードだ。 魔王にも知られてたりして、………そんなわけないか。 ぼく(男勇者ゆきひろ)「なんかあったら、助けにきてくれたりするのかな」 男戦士サイモン「戦闘でたおれたりしたら、体がカードに収納されるんだ。全滅したら最寄りの教会にルーラで飛んでいくんだぜ」 ハイテクだ。 なくさないようにしよう。 ぼく(男勇者ゆきひろ)「よし。それじゃあ買い物は終わったし、城に行こう」 男戦士サイモン「たしかこの国の王サマは遊び人で有名だったぜぇ。…めんどくさいことにならなきゃいいがなぁ」