ロマリアの国王「わっはっは。よく来てくれたな、勇者の息子ゆきひろよ! 立ち話もなんだからどこかくつろげる所に行こうではないか。ん? うわっはははは! しかしオルテガの息子は聡明な顔立ちをしておる! わしの若いころにそっくりじゃい!!」 なるほど・・・これは確かに色々な意味でめんどくさい事になりそうではあるような・・・。 まあ拒否権などないのだから、さっさと、話を聞いてしまうしかないだろう・・・。 女武闘家エリー「で、用件はなんなのよ?」 案の定、エリーが国王に先に聞いてしまった。 女僧侶ナナ「エリー・・・」 ロマリアの国王「カンダタという小悪党がおってな・・・。我が国の国宝『金の王冠』が盗まれてしまったのじゃ! なんとかしてくれんかのう。取り戻してくれたら、なにかそのぶんの礼をさせてもらうぞ・・・うむ」 ぼく(男勇者ゆきひろ)「手がかりはありますか」 ロマリアの国王「まあ、あれじゃ。北のカザー・・・・・・??の村でカンダタを見た、・・・という情報くらいしかないんじゃ・・・すまんの」 男戦士サイモン「礼ってのは、期待していいのかい? 慈善事業とはいえ、もらえるものはもらっときたくてなあ、王サマ?」 女僧侶ナナ「サイモン! あなたは・・・」 ロマリアの国王「モチのロンじゃ、我が国の姫でも、わしの地位でも、金でも何でもやろう!! ・・・という勢いはあるほどじゃ(小声)」 とにかく北に行くか。