さっそく情報収集をするために色んな人々話すことにした。 まずは武器屋によってみたが変な鉄仮面を被った筋肉ダルマのおっさんが出てきた。 おっさんが言うにはリリザで売っている最高に強い武器は鎖鎌。400ゴールドもするらしい。さすがに高いので他の商品を見る事にした。 一応防具も扱っているみたいで鎖帷子、鱗の盾、木の帽子などローレシアより良い防具が売ってある。 ドラキーやアイアンアントを狩りまくって手元に180ゴールドがあったから木の帽子を購入した。残りは90ゴールドになった。 タケ「これで少しは冒険者らしくなったな。」 もょ「ああ。」 俺達は武器屋を出た後街の人々に情報収集させてもらった。北に行くとサマルトリアと言う城があるらしい。 タケ「もょ、サマルトリアの事は知っているん?」 もょ「おれはあんまりしらないな。おやじはよくサマルトリアにいっていたみたいだけど。たしか、おれとねんれいがちかいおうじがいるらしい。」 タケ「そうなんや。もしかしたら力になってくれるかもしれへんで?」 もょ「だといいけどなぁ。」 タケ「あんまり期待できへんのん?」 もょ「あったことがないからな。ローレシア、サマルトリア、ムーンブルグはしんさきだってきいたことがあるけどな。」 タケ「まぁ何とかなるやろ?考えるよりも行動やで。」 もょ「そうだな!」 タケ「次の目的地はサマルトリア城やな。」 もょ「ああ。タケ、そろそろとっくんしようぜ!おまえばかりにまかせられないからな。」 タケ「嬉しい事言ってくれるやん!じゃあぼちぼち始めるで。」 もょ「わかった。」 まずは強撃から教えることにした。体格はええから飲み込みスピードは早いと思うのだが、頭が悪いからな…とにかくやってみるか。 タケ「この技ははっきり言って簡単やで。まず敵に向かって飛び掛かるんや。落ち始めたら剣を振り落とす。これだけやで。」 もょ「かんたんじゃないか。」 タケ「まぁ、やってみて。」 もょが強撃の構えをとって行動を起こした。…さすがに簡単すぎるか。 タケ「さすがやな。しかしこの技には欠点がある。」 もょ「なんだって?」 タケ「相手に命中しにくいんや。動きが素早い敵や胴体が小さな敵とかな。破壊力はいいけどな。命中させやすくするにはとにかく経験を積むしかないで。」 もょ「そうなのか。」 タケ「逆に強撃の対極なタイプの技も教えるで。使い分けが出来たら戦い方が変わってくるからな。」 もょ「いったいどんなわざなんだ?」 タケ「かすみ二段。破壊力は強撃に比べるとかなり劣るわ。」 もょ「それじゃあダメじゃないか。」 タケ「しかし、この技は攻撃を相手に当てるためという技だから動きが素早い敵や胴体が小さな敵には有効ってわけや。攻撃が空振りする事よりはるかにましだからな。」 もょ「わかった。」 タケ「やり方としては一振り目はわざと外す。その次が一番重要やねん。相手の避けた場所をいち早く察知して二回目振り落ろす時に切り付けなければまったく無駄骨を折る事になるからな。注意点は力まずにいかに早く剣を振るかをイメージしてくれ。」 もょ「かんたんにまとめると、いっかいめはわざとはずすのはかまわないがにかいめはかならずあてろってわけだな!」 タケ「そういう事や。飲み込みが早いな。とりあえず試してみてくれ。」 もょもとがかすみ二段を試した時に意外な事実が判明した。 まるで鞭をしなる様に剣を振るスピードがかなり早いのだ。 野球で言うと約140は出ている。バッティングセンターで試してみた時の記憶が甦ってしまったよ。もょもとの剣術センスはかなり良い。並の人間ではまず避けられない。 タケ「も、もょ。お前はすごいな。」 もょ「きゅうにどうしたんだ?」 タケ「かすみ二段は使わなくていい。」 もょ「なぜだ?」 タケ「お前のそのスピードなら小細工無しでも十分に敵に当てれるからや。これは頼もしい技やで。」 もょ「そうなのか。」 タケ「ああ。もょだけの技だし何か名前をつけたらどうだ?」 もょ「そうだなぁ…ソードギャラクシカアタックっていうのはどうだ?」 タケ「ちょwwwwwwwwネーミングセンスやばすぎやで。シンプルな奴の方がええよ。」 もょ「そういうタケならどうなまえをつけるんだ?」 タケ「そうだなぁ…ハヤブサ斬りってのはどないや?」 もょ「かっこいいな!」 タケ「やろ?」 特訓していくうちにもょもとだけのオリジナル技『はやぶさ斬り』が完成した。これで戦力的にも良くなるだろう。 タケ「もょ、提案があるんやけど…」 もょ「どうしたんだ?」 タケ「あのさ、日によってこのの身体を動かす役割を決めへん?」 もょ「かまわないぞ。しかしおれがねていても、タケがおきていたらうごかすことができるみたいだな。」 タケ「逆もしかりやろ。基本は日にちによる交代制だけど、片方がしんどい時は交替するって形でいくか?」 もょ「ああ、そのやりかたならおたがいにむりするひつようはなくなるからな。」 タケ「よし、決まりやで。お互いに特訓だけは欠かせずにするようにしよ。はやぶさ斬りの感覚を忘れずにな。」 もょ「わかった。きょうはおれがとっくんするよ。」 タケ「オッケー」 俺は休む事にした。ちょっともょもとが羨ましいのだが、さすがロトの血が呼び覚ましたのだろう。考えるのもしんどいからさっさと寝るとするか… 朝がきた。今日はもょもとが行動してくれるからラクだ。極端な話指示するだけでいいからな。 もょ「おはよう!タケ。」 タケ「元気なやっちゃな~今日はサマルトリアの城に向かうで。」 もょ「きあいいれていくぞ!」 リリザを後にした俺達はサマルトリアに向かった。もょもとの必殺技はやぶさ斬りが炸裂しまくってドラキーやアイアンアント、幽霊などを簡単に蹴散らし何事もなくサマルトリアに到着した。 タケ「無事についたな。」 もょ「ふう…どうだったおれのたたかいは?」 タケ「安心して任せられるわ。感謝するよ。王様に会いに行くか。」 サマルトリアで情報収集して解ってきたことが王女がいるらしい。 こりゃたまらん!いくら好きなドラクエの世界とは言ってもオンナがいなくちゃ面白くないからな。さっそくもょもとに持ちかけた。 タケ「もょ、王女会ってみないか?」 もょ「そんなことよりおうさまにあうのがさきだろう?」 タケ「アホ!王女が力になってくれたらこれからの旅も楽になるって訳よ。それに王様の情報も必要だし、まして親戚なんだからさ。」 もょ「そうだな。そのかわりタケ。おまえにまかせるぞ。」 タケ「あいよ~」 さっそく王女に会いに行く事にした。兵士に一声かけて案内してもらった。 タケ「こんにちわ。」 …………………ごっつう可愛い。 王女「こんにちわ。お兄ちゃんの友達?」 タケ「そうだよ。君のお兄さんはどこにいるのかな?自己紹介忘れたよ。俺はローレシアのもょもと。よろしく。」 王女「私はリア。よろしくね!」 リアちゃんかわいいよリアちゃん(*´д`)ハァハァ 年令は15歳くらいか。サマルのヤツ羨ましい限りだ。 リア「お兄ちゃんならパパが詳しいと思うよ。」 タケ「ありがとう。サマルトリア王に聞いてみるよ。」 リア「じゃあ案内するね!」 リアに案内してもらいった俺達は初めて他国の王に会う事が出来た。雰囲気的には道楽オヤジっていう印象だった。急遽もょもとが話し掛けてきた。 もょ「ここはおれにかわってくれないか?」 タケ「なんでや?」 もょ「ローレシアのいげんがかかっているからな。」 タケ「別にかまへんけど…ヘマだけは打つなよ。」 少しした後もょもととサマルトリア王の会話が始まった。 もょ「はじめまして。サマルトリアおう。」 王 「キミがローレシアの皇子か。良く来てくれた。」 もょ「おうじはどこに?」 王 「我が息子なら一人で勇者の泉に行きおったよ。素晴らしい息子じゃ!わっはっはっはっはっ。」 もょ「ありがとうございます。わたしもそこにむかってみます。」 なんちゅー傲慢なオヤジだ。虫酸が走る。さっさと勇者の泉に向かいたいぜ。 このオヤジ、意外な事を発言した。 王 「もょもと皇子よ。そなたに頼みがある。」 もょ「なんでしょうか?」 王 「我が娘リアを連れていっていただきたい。呪文の心得があるみたいだからそなたの力になるだろう。」 もょ「よろしいのですか?」 王 「我が息子と娘が世界を救う事になるのならこのサマルトリアがが世界を征する事になるからな。」 かーっ、欲深いオヤジだ。ぶっ殺したくなるよ。 王 「リアを呼んでまいれ!」 兵士がリアを連れてきた。オヤジは気に食わないがリアちゃんは可愛いからよしとするか。 リア「パパ。私も旅をしていいの?」 王 「もちろんじゃ。世界を救うために頑張るんだぞ。」 リア「はぁい。もょもとさん。よろしくね!」 こうしてリアが加わった。しかもこのオヤジ何にも餞別を渡さない。まったくドケチな王様だぜ。 タケ「もょ、餞別はしないのはロトの血の影響か?」 もょ「わからん。はなしはかわるがタケのことリアにいってもいいのか?」 タケ「やめておこうや。俺達の秘密にしよう。他人が聞いたら訳が解らなくなるからな。」 もょ「わかった。ちょっとタケかわってくれ。」 タケ「どうしたん?」 もょ「おんなのことはなすのはきんちょうするからな。」 タケ「シャイなやっちゃな~わかったよ。ただし、勇者の泉は任せるで。」 何か不思議な感じがする服装だったのでさっそくリアの装備について聞いてみた。 タケ「リアのその杖は何?」 リア「これは魔導士の杖だよ。魔法力を頼らずに炎がでるの。すごいでしょ?」タケ「すげぇな。頼りにしているよ。」 リア「任せて!もょもとさん、楽しい旅にしようね。」 この娘の笑顔はカワェェ。ハァハァしたいのだがさすがにいきなり手を出すのはまずい。実体が無いのが悔やまれるぜ。 次の目的地は勇者の泉になった。道中に山鼠やバブルスライムが出てくるがリアの魔導士の杖で焼き尽くしてくれた。 もょもとのはやぶさ斬りも順調良く敵を切り刻む。こうして進んでいくうちに勇者の泉に到着した。