勇者の泉に到着した俺達はサマルトリアの皇子を探すことになった。
松明を火を灯して中に進む事にした。
もょ「ここがゆうしゃのいずみか?」
リア「そうなの。早くおにいちゃんを探さなきゃ。」
もょ「なんであせっているんだ?」
リア「お兄ちゃんは呑気者だから迷っていると思うの。」
もょ「そうか、いそがないとな。」
まわりは少し暗めのせいか、モンスターが現れても対応が結構遅れる。リアが魔導士の杖で明るくしてくれているのが不幸中の幸いだ。
山鼠、ドラキーは大した事はないがやっかいなのがホイミスライムだ。もょもとが斬り込んでも何事も無かったように回復しやがる。さすがの体力自慢のもょもとにも疲れが感じるようになった。
もょ「くそっ!はやぶさぎりがきまっているのに。」
タケ(もょ!聞こえるか?ちょっと交替しようや。いくらお前でも体力温存させておかないとヤバイで。)
もょ(わかった、たのむ。)
タケ(まぁ、任しとき。一か八かでこの技で倒してやるからさ。よく見ときや!) 

主導権は俺に代わった。早速リアに指示をした。
タケ「リアちゃん、魔導士の杖でホイミスライムを攻撃してくれ。」
リア「もょもとさん!すぐに回復されちゃうよ。」
タケ「まぁ見てなって。たのむ!」
リア「う、うん。」
リアが火の玉を打ち出した直後にすぐにホイミスライムに向かった。ヤツは意表をとられたか火の玉を直撃し、隙が出来た。

チャンス!!

タケ「うるらぁぁぁぁぁぁぁ!」
強撃を打ち込んで成功した。普段なら回避されてしまうのだが、足止めが出来たおかげで上手くいった。
タケ「サンキューリアちゃん。助かったよ。」
リア「すごぉぉい!もょもとさんありがとう。無事で良かったね!」
タケ「ああ。まぁ出来すぎだけどな。」
リア「ううん。そんな事無いよ。早くお兄ちゃんを探そうね!」
タケ「お、おぅ…」
僕ちんもうたまりません。この娘ホンマに可愛いです。と言いたいところだが最深部と言うべきか泉が見えてきた。どうやらここら辺が一番奥みたいだ。 

もょ(ふぅ…だいぶおちついたぞ。)
タケ(それは良かったで。そろそろ代わるか?)
もょ(ああ。めいわくかけたな。)
タケ(そんなことないで。)
もょ(そんなことないのか。)
タケ(いつものノリやな。じゃあ任せたで。)

主導権はもょもとに変わった。奧には老人がいたのでもょもととリアが話し掛けた。
もょ「ごろうじん。ひとさがしをしているのだが。」
老人「どんな人じゃ?」
リア「緑の服を来た人なんですが。」
老人「その若者はさっきワシが助けて治療した後戻っていったぞ。」
リア「えっ…」
もょ「どういうことだ?」
老人「この洞窟にはキングコブラと言う毒蛇がおっての。その若者が襲われていたから助けたのじゃ。」
リア「お、お兄ちゃんは無事なの?」
老人「その点は心配しなくていい。毒に侵されていたから魔法で対処したから問題はない。」
もょ「ありがとうございます。そのものはどこに?」
老人「ワシが入り口まで送ろうとしたんじゃが無視して立ち去っていったのじゃ。まだ洞窟内におるかもしれぬ。」
リア「早く探さなきゃ。しかし、おじいさん何故ここにいるの?」
老人「ここは魔法の泉みたいでな、ワシの魔力を回復させておるのじゃよ。お嬢さんは魔法の資質があるみたいじゃな。ワシの手を握りなさい。」
リア「う、うん…」
老人はリアの手を握るとリアが光り輝いた。何かの演出か!?と思ったのだが…
老人「思った通りじゃ、これで魔法が使えるの。」
リア「本当なの?」
老人「試しにあそこにいる山鼠達に向かってギラを打ってみなさい。」
リア「よぉ~し!ギラっ!」
山鼠達が炎に包まれて倒れた。エグイやり方だが効果は抜群だ。

リア「ありがとう。おじいさん。」
老人「ワシはただ、眠っている力を引き出しただけじゃよ。さっきの若者も同様に魔法が使えるようになった。彼の場合は回復呪文じゃ。」
もょ「すごいな!おれにもつかえるのか?」
老人「君の場合は魔法の資質が無いな。しかし、何か不思議な感じがする…」
もょ「そ、そうなのか。」
老人「まぁ魔法が使えなくてもワシにも解らぬ不思議な力を持っているから気にしなくていい。」
もょ「わかった。」
多分俺の事だろう。お互いにが全面的に意識をしていたら同様に疲れなどもあるが、片方に任せっきりなら体力も温存できるからな。単純に言うと一人二役になる。
もょ「じゃあどうくつないをさがしてみるよ。」
老人「気を付けてな。」
リア「じゃあね。おじいさん。」
今まで来た道をもどり探索しているうちに宝箱を発見した。中身は青銅の剣だ。
タケ(不思議やな。まったく使われていない剣やで。)
もょ(ああ、どうのつるぎよりつかえそうだ。)
タケ(とりあえずリアちゃんに確認だけはとっとき。)
もょ「リアちゃん、おれがつかっていいか?」
リア「いいよ。それにしてもお兄ちゃんはどこにいるのだろ…?」
リアの表情がかなり不安な感じだ。
全く手掛かりが無い。八方塞がりだったのだが突然悲鳴が聞こえた。

? 「ぎゃあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」

もょ(だ、だれだ?いまのひめいは?)
タケ(急いだ方がええわ。そこに向かうで!)
もょ(おう!)
もょもととリアは急いで悲鳴がした場所に向かった。そこには緑色の服を着た男が大きい蛇5匹くらいに囲まれている。しかもその男は負傷をしているのではないか。
リア「あっ!お兄ちゃん!」もょ「なんだって!?はやくたすけないと。」
リア「お兄ちゃんを助けなきゃ!蛇達は気が付いていない。先制攻撃よ!」
リアはとっさにギラを唱えた。やったか!?
リア「あれっ!?小さな炎しかでない?なんで?」
手応えはあまりないみたいだ。多分魔法力がなくなったのだろう。キングコブラ達に気をつかれその内1匹がリアに飛び掛かってきた!
リア「きゃあっ!」
もょもとがとっさにリアをかばい皮の盾で攻撃をしのいだ。
もょ「大丈夫か!?」
リア「あ、ありがとう…」
もょ「かずがおおいからややこしいな。ここははやぶさぎりだ!いくぞ!」
もょもとのはやぶさぎりは対象を二回斬るのではなく1匹ずつ素早く斬っていった。2匹斬ったところでもょもとの動きが止まったのだ。おそらくバテたんじゃないだれうか?
その隙にキングコブラ2匹が襲い掛かった。
1匹は盾で防いだのだが2匹目はかわしきれない。
動脈噛まれたらおしまいだ。マジでやばい。
これはやられたか!?

その時火の玉がもょもとに向けて飛んできた。防ぎきれなかったキングコブラにヒットした。


助かった…


リア「もょもとさん大丈夫?」
もょ「た、たすかったよ。あと2ひきだがこっちにひきつけないとおうじがあぶない。」
リア「どうしたらいいの?」
もょ「おれにまかせろ…」
いきなりもょもとは銅の剣をキングコブラに向けて投げた。当たりはしなかったが威嚇効果は十分にあった。
キングコブラ達はびっくりして動きが止まったのだ。
もょ「ここできめるぞ。リアちゃん1ぴきをまかせるぞ。もう1ぴきはおれがやる。」
リア「うん!」
もょもとはフラフラになってても切り刻み、リアは魔導士の杖で炎を出してキングコブラを倒した。
もょ(あ、あとはまかせたぞ、タケ。)
タケ(無事でなによりや。後は上手くやっておくから心配せんでええ。)
もょ(ああ…)
もょもとは以外だったな。押さえる所はきっちり押さえているからな。頼もしいのかバカなのか訳が分からない奴だ。なんとか危機を脱出した。
リア「お兄ちゃん!」
皇子「ハァ…ハァ…」
サマルトリアの皇子の様子がおかしい。
タケ「顔色が悪いな…毒に侵されているかもしれん。」
リア「そんな…お兄ちゃんが死んじゃうの?そんなのやだよぉ!」
タケ「今から城に戻るのは間に合わない。どうすればいいんだくそがぁ!」
焦りがつもってまともな判断ができない。なんとか出来ないだろうか?とにかく道具袋を調べてみた。

タケ「これは…」 

ローレシアの街娘から貰った毒消し草だ。どんな種類の毒に対応できるかわからないがやってみるしかない。
タケ「皇子!これを飲め!」
毒消し草を無理矢理口につっこんで飲ませた。なんと皇子の顔色が良くなり回復したのだ。すげぇ即効性がある効果だ…
皇子「あ、あれ…僕は?」
リア「お兄ちゃん!良かった…」
皇子「リア…?それにキミは?」
タケ「俺はローレシアのもょもと。リアちゃんと一緒に皇子をさがしに来たんだ。」
皇子「ありがとう。僕はサマルトリアのサマル。二人共助かったよ。」
リア「もーお兄ちゃんたら~」
サマル 「あはは。ごめんごめん。」
こいつはかなりマイペースな野郎だ。しかし何故か憎めないだよな。
タケ「サマル。大丈夫か?」サマル 「なんとかね。しかしリアが付いてくるのは以外だったな。」
タケ「サマルトリア王が一緒に行ってくれって頼まれたのさ。」
サマル 「しかし心配だなぁ…リアに危険な目に合わせたくないよ。」
リア「そんな事ないよ。お兄ちゃんともょもとさんと一緒にいるのが楽しいんだもん。」
タケ「実際問題彼女のおかげで俺も助けてもらったからな。ロトの血がリアちゃんの能力を引き出したに違いない。彼女には感謝しているよ。」
リア「も、もょもとさん!照れるじゃない。」
サマル 「そうなのか。キミが言うのならそうかもしれないね。じゃあ僕も一緒に行くよ。リアも一緒においで。」
リア「やったぁ!」
上手く行った。我ながらの会話術に自惚れてしまうぜ。オンナは一人でも多いほうがいいからな。
タケ「ところでサマル。その宝箱はなんだ?」
サマル 「あはっ。襲われて気が付かなかったよ。」
リア「早くあけてみようよ。」
中身はなんと!1500ゴールドが入っていた。
タケ「うっ、うそだろ?絶対にありえねー」
サマル 「まぁいいんじゃない。有効に使おうよ。」
リア「さんせ~い。こういうのは武器や防具に使うのだよね。」
タケ「まてまて。薬草や毒消し草も買っておかなきゃな。じゃあリリザで旅の支度をするとしますか。」
サマル・リア「おーっ!」

サマルを無事に助けだし勇者の泉を脱出した。ローレシアの街娘にはお礼をしとかなきゃな。誰も死なずに良かった。

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