タケ「なぁ、もょ。」
もょ「どうしたんだ?」
タケ「何かひっかかるねん…」
もょ「なにが?」
タケ「あのトーマスって言う兵士長だけが生き延びた点やで。」
もょ「かんがえすぎじゃないのか?」
タケ「普通なら敵を全滅させるのが当たり前やねんよ。それに罠かもしれへん…」
もょ「タケ、それはないとおもうぞ。」
タケ「話が上手く行きすぎているからな…」
もょ「しんぱいしょうだなぁ、タケは。きらくにいこうぜ。」
タケ「ああ…勘違いやったらええんやけど…」

俺は不信感でいっぱいだった。100か0かという二極化する判断力を持つもょもとは頼もしいのはいいのだが、今回は裏目に出るのか心配なのだ。
今のところトーマスはおたけんだりしてモンスター達をおっぱらっている。

やっぱり考えすぎだろうか…
もょ「サマル―!そっちはどうだー?」
サマル 「まだ見つからないよー!」
もょ「リアちゃんはー!?」
リア「こっちにもないよー!」
もょ「もっとべつのばしょでさがすか。」

もょもとは移動をして、別の場所から探すことになった。 

数十分後………

リア「あったー!」
もょ「みつけたか!」
サマル 「どんなのか見てみよう。」
その鏡は神秘的な雰囲気をただよしており、不思議な魅力が感じられた。
タケ(もょ。これに間違いないで。不思議な感じがするわ。)
もょ(ああ。おれにもかんじたぞ。)
タケ(リアちゃんを誉めてやれよ。ええか?)
もょ(おう。)
もょ「リアちゃんよくやったぞ!」
リア「私は宝探しの名人だからね!エッヘン!」
サマル 「これで解決の糸口がみつかったね。」

サマルが言ったのならなら「なんでやねん!」ってつっこむけどリア仕草が可愛いからやめておくか。

しかし束の間トーマスの叫び声が聞こえた。

トーマス「ぐわぁーーーーーーーー!!」

サマル 「い、今の叫び声は!?」
リア「トーマスさんの声だよ!」
もょ「いそいでトーマスさんのところにむかおう!ふたりともいいな!」
サマル 「わかった!」
リア「うん!」 

トーマスの所に向かうと全身火傷をした人間が倒れていた。これは間違いなくトーマスだ。
それに変な仮面を被っていてローブを身につけている人間が立っていた。
リア「ひ、ひどい…」
? 「クックックッ」
もょ「だ、だれだおまえは!?」
? 「私は名を捨てた人間。あえて言うなら祈祷士。貴様等がロトの子孫達か…」
サマル 「だったらどうしたのさ?」
祈祷「ザコ一匹で大物が釣れたわ!何とも運が良い!ラーの鏡を壊さなかったのは貴様等を寄せ付けるため。そこの男をムーンブルグで殺さなかったのは正解だったな。」

やはりトーマスを泳がせて俺達を誘きだしのか。

祈祷「ハッハッハ…貴様等を皆殺しにしてやる!ハーゴン様もお喜びになるからな。」
リア「よくもトーマスさんを…許さない!」
リアはギラを唱えたのだが祈祷士が手から炎を出して相殺したのだ。
リア「そ、そんな…」
祈祷「ふん…小娘のギラにしてはなかなかの威力だが私の足元にも及ばぬな。貴様等の相手はこいつらでいいだろう…いでよ、リビングデッド!!」

祈祷士が怪しげな捻唱をすると土の中から人間の死体が2体出てきた。
しかも異様な雰囲気を漂わせて動いている…
ホラー映画やバイオハザードで出てくる『ゾンビ』だ。
もょ「な、なんだ…こいつらは…?」
祈祷「私の魔力で甦らせた死んだ人間よ。元の原型は崩れさっているのだがな。こいつらの餌になるがいい!」
リビングデッドの1体がサマルに襲い掛かった。

サマル 「くっ…な、なんて力が強いんだ。」
サマルが何とか攻撃を防いでいるのだがこのままじゃ危ない。
祈祷「貴様ごときの力で適うものか。そのまま潰してしまえ!」

もょ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
もょもとの強撃がリビングデッドに斬り込んだ。綺麗に脳天かリビングデッドをら両断した。
もょ「だいじょうぶか。サマル?」
サマル 「僕は大丈夫だよ…ああっ!もょ!」
両断したはずのリビングデッドの半身がもょもとの首を掴んだ。
もょ「ぐっ…ガハッ…!」
リア「な、何なの?もょもとさんが両断したのに!?」
サマル 「もょ!ちょっと我慢してね。リアも援護して。ギラッ!」
サマルとリアのギラで半身なったにリビングデッドをそれぞれ焼き尽くした。
もょ「あ、ありがとな。サマル。」
サマル 「しかし何という生命力だ。半身になっても動いているとは…」
リア「とにかく一気に攻めなきゃ。」
祈祷「ほう…リビングデッドを倒すとは。だが遅すぎた!」
もょ「どういうことだ?」
祈祷「リビングデッドは囮に過ぎないのだよ。私の古代魔法の時間稼ぎにな…」
サマル 「何だって!?」
祈祷「永遠の眠りにつくがよい!ラリホーマ!」

祈祷士が魔法を唱えるともょもと達がフラフラしながら倒れていった。
もょ「くっ…くそ…」
サマル、リアが眠り、もょもとも眠る様だった。

祈祷「ふん…ロトの子孫もたいした事は無かったな。男二人はリビングデッドの餌にし、小娘は味見して奴隷にするか…」
こいつ何考えてやがる。変体野郎が。ロトの子孫3人掛かりでも適わなかったのだが勝つ、負けるなどの勝算を考えている暇はない。
こんな腐れ外道は許せない!ただそれだけ。

タケ「このロリコン野郎がぁ!!!!!!!」
祈祷「な、なにィ!?ぐはっ!」
俺は鋼の剣で祈祷士を突き刺した。
タケ「おんどれは許さへんでぇ!!俺の大事な兄弟と仲間に手を掛けやがって!」
祈祷「ばっ、ばかな!ラリホーマが完全に決まったはず…」
タケ「さぁ、なんでやろーな?この答えは歩く下ネタ野郎には理解出来へんけどな。」
祈祷「くっ!だ、誰が下ネタ野郎だと!?」
タケ「アホかお前は。お前の名前は亀頭氏=ミスターペニペニやないかい!素晴らしいギャグセンスやな!。」
祈祷「き、貴様~!私を侮辱した事を後悔するがいい。必ず殺してやる!行けぃ!リビングデッド!」
挑発が上手く行った。これでラリホーマが来る可能性がかなり無くなった。

タケ「今の俺はかなりテンションが高いんや。冷酷!残忍!その俺がお前等を倒すで!」

俺は自分自身を奮い立たせ戦闘態勢に入った。

リビングデッドが俺に襲い掛かる。もょもとの強撃でも一撃必殺とはいかなかった。つまり強撃は使えない。
ここで一発開発中の技を試してみるか。
タケ「ゾンビ斬りィ!」
教会のシンボルマークをインスパイヤして斬り付けた。
だがリビングデッドは踏ん張って立っているのだ。
タケ「ちぃぃぃぃ!やっぱ無理か!?クソっ!」
祈祷「貴様ごときでは一撃必殺は無理だったな。リビングデッド!奴を取り押さえろ。私が直々に処刑してやる。」
リビングデッドが俺に捕まえ始めようとした瞬間、体が白く光ったのだ。
数秒後、リビングデッドは崩れる様に消滅した。

祈祷「そ、そんな…」
タケ「み、見たかぁ!ロトの血を舐めんるやないわ!ボケェ!」
祈祷「だが最後に勝つのは私だ。貴様だけは確実に殺す。全魔法力をかけたベギラマで焼き尽くしてやる。あの男以上のな。」
タケ「な、なんやて!?」
やっかいな魔法を持ち出してきたか。トーマスが一撃でやられるのは無理もない。
祈祷「貴様だけ逃がしてやってもいいぞ。後ろの仲間達は丸焦げになるがな。」

ハッキリ言って怖い。しかし今の俺には恐怖より祈祷士に対しての怒りの感情が高まっていた。


タケ「誰が逃げるやと!?舐めんのも大概にせえ!あいつらは俺が必ず守る。耐えきったら俺の勝ちやで!こいや!」
祈祷「生意気な…安っぽいプライドと共に焼き尽くれてしまえ!ベギラマ!」 

包み込まれる様な炎が俺に向かってきた。サマル、リアのギラと大違いだ。この時はおどおどしても最悪な結果になるだけ。
覚悟をした以上はやってやる!
俺は鱗の盾を前に屈め、腕を十字に組み、耐えることにした。

大防御(クロスアームガード)

岩の様に堅くなるみたいなのだが物理的な攻撃しか対応できないのはわかっている。でもゾンビ斬りを成功した様な奇跡に俺はかけた。
炎が俺を包み始めた。すごく熱い。体中がひりひりするし感覚が少しづつ無くなってきた。

耐えろ…今は耐えろ…

普段の俺自身では考えられないほど粘っていた。やはり仲間を守るという意志の力は人を強くするみたいだ。
祈祷「ハハハァ~…燃えちまえ!!」
あのアホの声が聞こえた。こんなクズには絶対負けたくない。
しだいに炎が徐々に弱まり完全に消え去った。

祈祷「き、き、き、貴様はっ!?」
タケ「な、何とか耐えきったで…今度はこっちの番や…」
祈祷「ひっ、ひっ、ひっ…かかか…」
祈祷士はかなり怯えている。てか、精神的にイッている。全魔法力を込めたベギラマが俺を焼き尽くしたのではなく、寧ろ俺が生き残ったのだ。
トーマスを重傷に負わせ、もょとサマルを魔物の餌代りにし、リアを強姦未遂にした罪は重い。

こいつを殺すのは今しかない。

タケ「この外道が…殺したるわ…」
祈祷「た、た、助けてくれぇ~」
タケ「…俺の条件を飲んだら助けたる。」
祈祷「ほ、本当ですか!?」
タケ「条件は俺の質問に答えるだけや!ええな!?」
祈祷「は、はい~!何でも答えます!」 

タケ「ハーゴンとは何者や!?」
祈祷「わ、私が知るかぎりでは以前は有名な神父だったのです。確か誰かに裏切られて自ら新しい宗教を作り出したのです。」
タケ「他には?」
祈祷「わ、わかりません…」
タケ「ほうか。じゃあ、約束通り助けたるで…」
祈祷「あ、ありがとうございます。」













タケ「気が変わった。やっぱり死ね。」
祈祷「そ、そんな…やくそくが…」
タケ「うるさい。命乞いした人間を助けた事は無いやろが。」
俺は祈祷士の首をはねた。
タケ「ムーンブルグの人々の無念な気持ちを思い知れ…」

もょもと&タケ
Lv.12
HP:18/86
MP: 0/ 0
E鋼の剣 E皮の鎧 E鱗の盾 E木の帽子 
特技:かすみ二段・強撃・チェンジ・はやぶさ斬り(もょもと専用)・ゾンビ斬り・大防御(タケ専用)

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