ムーン「ここはムーンブルグの城よ…今は壊滅してしまったけど。」
  ?「ムーンブルグ?……聞いた事は無いな。」

この男は現状が全くわからないという雰囲気がある。もしや・・・・・・・・

 タケ「なあ、あんた。今から言う言葉に心当たりはないか答えてほしい。」
  ?「別に構わないが…」
 タケ「ローレシア、ハーゴン、サマルトリア、ローラの門、ムーンペタ。」
  ?「………すまないがわからない。それはどこかの地名か人物名か?」
ムーン「もょもと、貴方は何をしようとしているの?」
 タケ「なーに、簡単なテストみたいなもんよ。」

やはりこの男も別世界から来た人間だ。

 タケ「あんたは多分、自分の世界の価値観と今の世界の価値観に戸惑う事になると思う。」
  ?「なんだって?一体どういう事だ?」
 タケ「質問するがあんたはどこで眠っていたとか覚えているか?」
  ?「仲間たちと明日に備えてとある町の宿屋で休んでいたのだが…」
 タケ「やはりな。人知を超えた力があんたをここに呼び寄せたんだ。」
  ?「な、なんだと!?あんたなんでそんな事が言えるんだ?」
 タケ「この世界の人間なら今言った地名や町がだいたい分かるはずなんだ。それが分からないとなると、
     ただの馬鹿か全くこの世界を知らない者となる。違うか?」
  ?「へぇ、なかなか頭が切れるな。あんた。」
ムーン「じゃあこの人は別世界の人間って訳!?」
 タケ「そういう事になるな。」

まさかスレの住人がここに来たのか?いや、スレに住人ならいきなりバギマやマジックバリアなど高度な呪文は使えないはずだ・・・・
別のドラクエの世界の住人か?

ムーン「しかし、私達の世界の他にも別の世界があるなんて…信じられないわ。」
  ?「俺も信じたくないくらいさ。失礼だがあんたらの名前を教えてくれないか?呼びにくいものがある。」
 タケ「それもそうだな。俺の名前はもょもと。こっちの女性はムーンだ。」
  ?「俺も名乗っておこう。そうだな………レオンって事にしといてくれ。」
ムーン「……本名は言いたくはないみたいね。もょもとがきちんと紹介したのに。バッカじゃないの!?」
レオン「悪いが今のあんたらは信用できない。」
 タケ「ムーン、やっきになるな。」
ムーン「でも失礼じゃない!?いくらなんでも人をなめ過ぎよ!」
 タケ「レオンはいきなり知らない世界に来たんだ。警戒するのは無理もない。」
レオン「じゃあ質問をするがもょもとはそんなに冷静なスタンスをとれるんだ?」
 タケ「これっと言った理由はない。」

実際俺も別世界の人間だからこんな事も言えるんだけどな。
しかしレオンからは殺気などが感じられないが情報が少なすぎる。敵どうかはまだ分からないって事か。

レオン「ふん…しかし、ここは戦場の跡地だったみたいだな。」
ムーン「………………………………………………」
 タケ「ハーゴンの野郎が世界を滅ぼそうとしているのさ。この世界では。」
レオン「それなりの事情があるのか?そのハーゴンって奴は。」
 タケ「ああ。ハーゴンの手下から無理矢理喋らせた内容では新しい宗教団体を自ら立ち上げたらしい。」
レオン「宗教か…何かひっかかるな。」
 タケ「しかもムーンブルグはハーゴンの軍団に滅ぼされた…しかもムーンはここの王女様だ。」
レオン「な、なるほど………………そうだったのか………………」
ムーン「何話しているのよもょもと。勝手にべらべら話さないで。レオンには関係ないことでしょ。」
 タケ「す、すまん………………」
レオン「……………………………………………決めた。」
 タケ「ど、どうしたんだ?」
レオン「あんたらについていこう。この世界のことは全く分からないし。多分俺の仲間達もこの世界に来ているかもしれない。それに……」
ムーン「な、何なのよ………………」
レオン「可愛い王女様と一緒に旅できるのならそれはそれで楽しみだしな。」
ムーン「はぁ!?ふざけた事は言わないで!!!」
レオン「ムーン、俺は貴方の騎士になりたい。」
こいつ洋画みたいなセリフばっかり言いやがって……………なんか腹立つわぁ~……………

 タケ「レオン。お前変わった奴だな~」
レオン「そうか?可愛い女性がいれば即効アタックするのが俺の美学よ。」
ムーン「あんたなんか恋愛対象としては全くの対象外だわ。」

おお!ムーン。良く言ってくれた。さすが女王様!……………じゃなかった。一国の王女様。しかしレオンの行動力は羨ましい限りだ。

レオン「だが、その前に………………」
ムーン「何よ?」
レオンは剣を抜き出した。

レオン「もょもと。俺と決闘をしてもらう。」
 タケ「いきなりどうしたんだ?」
レオン「あんたがハーゴンって奴に立ち向かう価値があるのか俺が試してやる。」
ムーン「そんなの卑怯よ!もょもとは貴方と違って全く呪文が使えないのよ!!」
 タケ「弁明はしなくていい。ムーン。」
ムーン「で、でも格好つけている場合じゃないわよ!!」
 タケ「言葉が悪いが俺達の邪魔する奴らは蹴散らさないと前には進めないからな。力でねじ伏せるのもいい機会だ。」
レオン「ふん………嘗めた口を叩くとは。後悔させてやる。呪文が使えないからって手加減はしないからな。」
 タケ「……………………………………………言いたい事はそれだけか?」
レオン「なにィ!?」
 タケ「じゃあ始めるとするか。こいよ。」

俺も鋼の剣を抜き戦闘態勢に入った。

 もょ「(タケ、しょさんはあるのか!?)」
 タケ「(・・・・・・ハッキリ言って俺達のほうが分が悪いな。)」
 もょ「(いくらなんでもむぼうすぎるぞ!!しかもレオンはムーンよりまりょくがあるんだろ?)」
 タケ「(勿論策は考えてあるがな・・・・・もょ、お前の力も必要になるで。その内容は・・・・・・)」






 もょ「(い、いくらレオンがつよいっていってもむぼうすぎるぞ!いのちにかかわることだ!)」
 タケ「(リスクはでかいのは承知済みや。頼むで。もょ。)」

レオン「一つ言っておいてやる。俺が無傷で勝つ。」

 タケ「なめんな!」

俺は一直線にレオンを向い強撃を喰らわせようとした時…………

レオン「ちっちっち………甘い!バギッ!!」

小さな竜巻が俺に襲い掛かり向って行く所か逆にふっとばされた。痛みは……あまり無い。
斬り掛かれると思ってもバギで吹っ飛ばされる・・・・小ざかしい野郎だ。

レオン「ハハハ!この程度か?もょもと。」
 タケ「これからに決まっているだろうが。」
レオン「俺もまだまだ余裕はあるからな。覚悟しておけよ。」
 タケ「俺もそれは同じよ。これからが勝負!(バギがやっかいやな。アレを使うか…………………)」

俺はしばらく様子を見ることにした。

レオン「何考えているんだ?もう諦めたのか?」

 タケ「どうした?びびったのか。高慢なレオンらしくないな。肝が座ってない野郎だな。」

レオン「ふん。何の策を考えているか知らんがドンドン行くぞ!バギッ!」

予測どおりバギを連発してきた。阿呆が。こっちの思惑通り……………

レオン「なっ・・・・・こいつ、踏ん張ってやがる。」

 タケ「どうした?こんなカスみたいな呪文で俺を止めれると思っているのか?」

俺は大防御をしながらレオンに近づいていった。予定通りだ。

レオン「だが、剣が届く範囲に近づいても俺が先に攻撃が出来る。くらえっ!!」

 タケ「うぐっ・・・・・・・」

レオンに斬られてしまったが致命傷ってわけではない。何とか動ける。



それに剣が届くって事は俺の範囲でもあるんだよ!俺はレオンに斬りかかった。



しかし俺の攻撃は回避されてしまった。



レオン「なかなかパワーがあるな。しかしテクニックはまだまだ甘い。当てることすらも出来ないのか。」

 タケ「・・・・・・・・・・・・・・・・甘いのはお前の方だよ。」

レオン「なんだと・・・・・・・・・・・」

ヒュン!!!!!!!!!!

レオン「ぐわぁ!!!!な、なんで斬られるんだよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 タケ「かすみ二段!!上手くいったみたいだな。」

レオン「お、お前ごときに・・・・・・・・・・・」

 タケ「俺を格下というなめた先入観がお前の敗因だ。まだやるか?」

レオン「当たり前だ!今度は確実にしとめてやる!」

レオンはべホイミを唱えると傷口が塞がり回復していった。やはり俺の方がかなり不利か。

 タケ「(もょ。ここからが本番やで)」
 もょ「(し、しかし・・・・・・・・・)」
 タケ「(後戻りは出来へんよ。頼むで!)」
 もょ「(わかった・・・・・・・・・・・)」

もょもと&タケ
Lv.13
HP:52/92
MP: 0/ 0
E鋼の剣 E皮の鎧 E鱗の盾 E木の帽子
特技:かすみ二段・強撃・チェンジ・はやぶさ斬り(もょもと専用)・ゾンビ斬り・大防御(タケ専用)

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