あれ・・・・・・
俺は・・・・・・・・・・・・

何があったんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・?


すごく眠い・・・・・・・・・・・・

このまま寝てしまおう・・・・・・楽になるやろ・・・・・・・






----------------------------目を覚ませ!!



マタニゲルノカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?




ほっとけよ・・・・・・・・・俺はもう・・・・・・・・・・




もょ「タケ!!しっかりしろ!!」
タケ「もょ?お、俺は・・・・・・・・?」

もょ「まったく。しんだようにねむっていたんだからしんぱいしたんだぞ!」
タケ「そ、そうだったのか・・・・・・どれぐらい寝ていたんや?」

もょ「ふつかぐらいねむっていたな。とっくにローレシアについたぞ。ムーンたちはさきにいった。」
タケ「そ、そうなんや。さぁ行こうか・・・・」

もょ「タケ、ようすがおかしんだがだいじょうぶか?」
タケ「こんな時もあるよ。心配せんでええ。大した事が無いからさ。早く行こうや。」

俺達はローレシアに入っていった。

ローレシアに入ってから人々がもょもとの周りに集まってきた。
子供や女性達には暖かく歓迎されたんだが兵士達は仕事だから渋々王子の帰りを歓迎している・・・・って感じだった。

ムーン「へぇ、もょもとって子供や女性には人気があるんだわ。」
  もょ「そ、そうか・・・・?」

サマル「しかしこの城はサマルトリアと違い、兵士も体格が良い人が多いね。」
  もょ「ああ・・・・・・」

ゼシカ「どうしたのもょもと?どうかしたの?」
  もょ「ちょっとふなよいしただけだ・・・・・・」

もょもとの様子がおかしすぎる。

タケ「(どないしたんや?生きて故郷に帰って来れたにも拘らず、暗い感じやな。)」

もょ「(タケ、おまえにまかせていいか?)」
タケ「(なーに弱気になってるねん。って・・・・・・・・・・・?)」

その時のもょもとは別の恐怖で怯えていた様だった。何があったんだろうか?

タケ「(ええよ。但し、俺の好きなようにやらせてもらう。)」
もょ「(な、なにいっているんだよ。)」

タケ「(お前に昔何があったのかしらへんけどな、今のもょは何か物事から逃げたがっているわ。)」
もょ「(うっ・・・・・・・・・・・・・・・)」

タケ「(悪いようにするつもりはあらへん。けど、黙って今から起きる物事を静観してたらええ。)」

  タケ「とっ言いたい所だが、実はククール達が見当たらないから不安なんだ。」
ムーン「それで様子がおかしかったのね。とりあえず私は王様に生還報告をしないといけないのだわ。
      ついでククール達の事も聞きましょ。」

リア「もょもとさんのお父さんってどんな人かなぁ?楽しみ☆」
タケ「会ってみてはわかるよ。じゃあ行こうか。」

王の座についた。
ローレシア王(もょもとの父親)は威圧感が感じられる人物だった。
サマルの親父の様な道楽者ではなく抜け目がなさそうな感じがするのであった。

ムーン「始めまして。おじ様。ムーンブルグ王国の皇女、ムーンです。」
もょ父「そなたがムーンか。とにかく無事で何よりだ。お父上が無くなった事がは辛い事だと思うが、
        時間をかけて悲しみを乗り越えなければならぬ。頑張るが良い。」

ムーン「は、はい・・・・・・・・・・・」

ムーンが緊張感を漂させた表情をしている。案の定、サマルとリアは表情がこばわっている。

もょ父「そちらの者は?」

王様がゼシカに話しかけた。

ゼシカ「わ、私はゼシカと言います。実はこの国で旅仲間と合流する予定だったので、
    もょもと王子に頼み込みさせていただいて同行させていただきました。」

もょ父「ほう、もしかしたら、先程拘束した3人組の男の事かも知れぬな。」
 タケ「なんだって!?」


もょ父「貴様はだまっとれ!!」


王様がいきなり吼えた。俺もびっくりしたのだが、それ以上にもょもとから恐怖感が感じられた。
――――――――――――――――――そういう事か。なるほどね。

ゼシカ「ど、どういう事なんです?」
もょ父「町の者から怪しい者達がいるって通報があってな。
    どこから来たのか分からないという事なのでとりあえず拘束したのだ。」

ゼシカ「そんな・・・・・・・・」
 タケ「安心しろ、ゼシカ。俺がすぐに釈放させる。」

もょ父「貴様なにほざいている・・・・・!?」

 タケ「父上・・・・・いや、ここはあえてローレシア王と呼ばせてもらう。
     王が拘束したもの達の身分に関しては私が保証する。」

もょ父「・・・・・・・・・それで?」

 タケ「その者達に私は命を助けられている。実際問題、ここにいるサマル、リア、ムーンも同様だ。
     責任は王子である私が持つ。その者達の釈放を認めていただけないだろうか?」

もょ父「貴様いつからそんな生意気な口が利けるようになった?この愚息がぁ!!」

 タケ「ハハハ!!逆にわらかせてくれるぜ。諸外国は王は、我が国の王の事を馬鹿にするだろうな。」
もょ父「な、なんだと!?」

 タケ「『視野の狭く、弱者を受け入れる度量もない裸の王様』ってな。…………こりゃ傑作だ!」
もょ父「貴様は許さん!!牢にでもぶち込んでやるわ!」
ムーン「王様!!やめてください!!」

 タケ「いいよ、ムーン。俺が牢に入ったらククール達は釈放。これでいいじゃないか。」
ムーン「で、でも・・・・・・・」
 タケ「俺は喜んで入るぜ。命の恩人に対して敬意を表し、借りを返す。それだけだ。」

もょ父「ならば貴様の望みどおり牢に入れてくれるわ!!ひったてい!!」

俺は牢屋へ豪腕の兵士達によってつれて行かれた。

こんなはずじゃなかったんだけどなぁ・・・・・・・・・・・・・・・

どうやら俺は独房に入れられたみたいだ。あれこれ考えても仕方がない。とりあえず時間を過ぎるのを待つか。

しばらく時間が過ぎるともょもとが離しかけてきた。

もょ「タ、タケ・・・・・・・・」
タケ「どしたん?」
もょ「お、おれたちどうなるんだろ・・・・?」
タケ「俺の予測どおりになれば明日でも釈放になるやろ。」
もょ「な、なんでそんなことがわかるんだ?」

タケ「まぁ聞いてくれよ。親っていうのは『子供を愛さない親なんていない』って言う事なんや。」
もょ「しかし・・・・・・・・おれは・・・・・」
タケ「もょの場合お母さんが早く亡くなっている訳やんか。そしたら父親としたら立派に育って欲しいって事やねん。」
もょ「う、うん・・・・・・」
タケ「後悔していると思うで。親戚や友人の前で無様な行動を起こしたんだからさ。」
もょ「け、けど・・・だ、だいじょうぶなのかなぁ・・・・・」
タケ「大丈夫。多分親父はもょにしっかりして欲しいから厳しい態度とっているんよ。」
もょ「そ、そうなのか・・・・・・?」

タケ「ああ。自分の息子が情けなかったら親として不甲斐無いんよ。
    だから立ち向かう勇気を持って欲しいと思っているわ。」

もょ「ゆうき・・・・・・・・?」



タケ「そやで。逃げるのは簡単やねん。
   けど逃げ続ければ自分に対する負い目が増えるだけなんよ。それを俺は知っている。」

もょ「もしかしてタケも・・・・・・・?」
タケ「ご想像の通り、俺もガキの頃は厳しい父親のもとで育ってな。嫌の事あったら逃げていたんだ。
   ある時俺と俺の親父が意見がぶつかってな、対立したんや。」

もょ「それで?」
タケ「普段だったら親父の言いなりになっていいただろ。その時はそう言う訳にはいかなかった。
   自分自身にとって大切の物を失ってしまう状況だった。
   結果的には自分の意思を通し、失敗したんだが後悔はしなかったわ。逆に爽快感があった。」

もょ「そ、そうなのか。いまだからいえるが、
   タケがはむかってくれたことによってなんかすがすがしいきぶんだな。」


タケ「そっか。それなら良かった。俺達は意思を持った人間なんや。
   だからこそ、自分の意思や誇りを他人に委ねる訳にはいかへんって事や。
   これを理解するのに4年はかかったよ。」


もょ「よ、よねんも!?おまえってばかだなぁ。」
タケ「うっさいわ!単純な問いかけほど答えを出すのは難しいんやで。人によって答えは皆違うからな。」

もょ「なるほど、じゃあタケのいまのいけんはタケなりのことなのか?」
タケ「勿論。他人にこの俺自身の答えを譲歩つもりはない。後はもょ自身が決めることや。」


自分の体験談をもょもとに伝えた。
もょもとは辛くなった時、一人で怯え、苦しみ、悲しみながら生きてきたんだろうな・・・・

隣の独房から声が聞こえてくる・・・・・・・・・・


*「隣の方、どうされたのです?大丈夫でしょうか?」


なんだか心地よい響きだ・・・・・・・けど逆にそれが恐ろしい。




タケ「別に。話しかけてくんな。そんな気分じゃないんで。」
 *「まぁいいでしょう・・・・・・それにしても世の中おかしいと思いませんか?」

タケ「ん?」
 *「悪人がのうのうと暮らしており、力も無き善人は奴隷のようにして生きなければならない。」


タケ「冗談はよしてくれ。牢屋に入っているあんたが言っても説得力は無いね。」
 *「まぁいいでしょう・・・・・貴方と私はまた会う運命でしょう・・・・・・ふふふ。」



気持ちわりぃ。電波ゆんゆんの奴って何するかは分からん。ほっておこう。





翌朝、俺の予測通り釈放された。
牢屋に出たとたん最初にリアとククールが駆け寄ってくる。

   リア「もょもとさん!」
   タケ「おう、ただいま。シャバの空気はうまいぜ。」

ククール「あんたにはでかい借りが出来てしまったな。」
   タケ「気にするな。逆に無様な真似してしまって申し訳ない。」

ヤンガス「もょもとがしっかりしているにも拘らずここの王様は厳しいでがす。」
   タケ「身内の責任は俺の責任でもあるんだからな。」

  トロデ「しかしもょもとがここの王子だとはの~以外じゃった。立派な青年じゃわい。」
   タケ「そんな、人生経験が浅いガキにそんな事言わないでくださいよ。」

  ムーン「無事に済んで終わったわね。」
   タケ「ああ……ち、…………じゃなかった親父はどうしてる?」
  サマル「伝言を預かっているんだ。『しばらく戻ってくんな。きっちりハーゴンを倒して、必ず生きて帰って来い』ってさ。」
   タケ「そっか。」

  ゼシカ「なーに後味が悪そうな表情しているのよ。結果的には貴方の主張通りになったんだけど。
      王様を説得するのに相当時間がかかったんだから。」

   タケ「どういうことだ?」
  ゼシカ「サマル君やムーン、リアが必死に貴方のことを庇ってくれていたのよ。」
   タケ「でかい借りが出来てしまったな。」

  ムーン「いいのいいの。もょもとに助けてもらってばっかりじゃ良い気しないからね。」
  サマル「僕ももょもとがいなかったら大変だったし。今後、君がいたら心強いよ。」
   リア「それにね、もょもとさんのお父さんって厳しいんだけど優しいそうな感じがしたの。
       だからもょもとさんも優しいんだね!」

   タケ「まぁ、ありがとう・・・・みんな・・・・・・」
ククール「おいおい。何うろたえているんだ。もょもと?」
ヤンガス「げーすげすげすげす。もょもとは照れているんでがすよ。」
   タケ「う、うるさいなあ。もー(///)」

  ムーン「これからどうしようかしら?」」

  トロデ「そうじゃ!この機会だから皆で食事をしようかの。ワシらが異世界の人間とは言え、
      食事ぐらいは一緒に楽しむのも良いもんじゃろ!」
  ゼシカ「それはいいわね。」
ヤンガス「おっさんも流石は一国の王様でがす。」
ククール「合流記念って言う事でいう事だな。もょもと達はどうだ?」

   タケ「異論は無いぞ。俺達全員参加させてもらう。」

   リア「やったぁ!早く食堂に行ってみんなで食べようよ!」

リアの掛け声で食堂へ向かいみんなで食事をした。
飲んで騒いで色々話し合い、楽しい時間を過した。

そして俺達はラダトームへ向かうために、そしてククール達はエイトを探すために別れて旅立つことにした。

もょもと&タケ
Lv.16
HP:112/112
MP:  2/  2
E鋼の剣 E鋼の鎧 E鉄兜
特技 共通技:チェンジ
 もょもと専用:隼斬り・魔人斬り
 タケ専用  :かすみ二段・強撃・ゾンビ斬り・大防御・メラ

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