「Trick or treat!」 「うぉ!モンスター!!…なんだイサミか、ビビらせるなよ。」 「山賊ウルフの格好なんかして何やってるんだい?」 「俺の世界にはハロウィンってのがあってさ。夜にオバケの衣装を着てビビらせて お菓子を貰うってお祭り。だから二人ともお菓子くれ。」 「なんだか性質の悪りぃ祭りだなあ…」 「まあ、そういう儀式なら驚いた僕達の負けだよ。はい、ヌーバキャラメル。」 「悔しいがビビった俺が悪いか。ホラ、エテポンゲキャンディーだ。持ってけ。」 「サンキュー♪」 「行っちゃったね。妙な儀式だけど、楽しそうだね。」 「こっちの世界でも流行ったら面白いかもな。」 「「とりっく おあ とりー…」」 ぬわーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!! 「何?今の凄い声…って、うわ!何やってるんだ?二人して。」 「いや、イサミの真似をしてはろうぃんってのを試してみたんだ…村の人に。」 「…そしたら…逃げて…行った…」 「今の人、お菓子じゃなくってお金を置いて行ったけど、失敗かな?」 「そりゃ強盗って言うんじゃね?」 「…コー…ホー…」 「で…因みに今の二人の格好は何?」 「僕?デッドエンペラーだよ。レヌール王に王冠を借りてね。」 サトチー Eかしの杖 Eただのぬのきれ Eレヌールの王冠 「…俺は…さまようよろい…」 ヘンリー E鋼の剣 Eさまようよろい 「外せ!今すぐ外せ!!お菓子のために呪われてるんじゃねえ!!」 「ははは…昔からヘンリーはイタズラには手を抜かないからね。」 「…人のビビる顔を見るためなら…喜んで呪われて…やる…」 「ハロウィンはそんな殺伐とした祭りじゃねえ!!」